PICKBOYバトン・アンバサダー|川本貢司
PICKBOYバトン・アンバサダー|川本貢司

Photo: Ayane Shindo
指揮者・川本貢司先生は、国内外で長年にわたり数々のオーケストラ・オペラ公演を指揮されており、 その豊かな経験と深い音楽理解により多くの演奏家から信頼を集めてこられました。
PICKBOYのバトン開発においても、現場目線の声を届けてくださる大切な存在であり、 私たちは心からの敬意を込めてアンバサダーとしてご紹介いたします。
活動歴と現在のご使用モデル
川本先生はこれまでに、ドイツ・フォアポンメルン歌劇場第一専属指揮者、北東ドイツ・フィルハーモニー首席指揮者、 ピルゼン放送交響楽団音楽監督などを歴任し、現在は西安交響楽団名誉客演指揮者としても活動されています。
ご愛用のPICKBOY指揮棒:
- FTK‑150EB/W(グリップ:エボニー)
- FTK‑150RW/W(グリップ:ローズウッド)
いずれも全長260mm、グリップ部は50×12mmの仕様です。
指揮棒も“楽器”であるという考え
「指揮棒も楽器だと思っています」。
川本先生はそう語り、バトンの長さや太さ、重さ、素材の違いによる音の変化や演奏者への伝わり方に深くこだわり、 これまでに10本以上を使い分けてきたといいます。
自分に合う1本を探すということ
「自分に合った指揮棒を選ぶことが、音楽づくりの第一歩になる」——そう語る川本先生は、 グリップのフィット感や長さのバランスを非常に重要視されています。
現在は26cmの短めのモデルを基本とし、曲目やホールの響きによって素材(エボニーとローズウッド)を使い分けているとのことです。
「9割はエボニーを使っているけれど、ローズウッドの響きがしっくりくる場面もある」と、 細やかなニュアンスまで気を配る姿勢がうかがえます。
指揮棒の選び方について
川本先生は「無駄な力を入れずに自然に支えられること」「握っていることを忘れるほどバランスが良いこと」が、 良い指揮棒の条件だとおっしゃいます。
また、素材の選び方については「性別や体格よりも、手に合っているかどうかが一番大事」と語られています。
川本先生からのコメント
指揮棒はただの道具ではありません。
音楽の意志を伝える“導き手”です。
握っていることを忘れるくらい自然に使えることが、私にとって一番大切です。
指揮棒を通して伝えたいこと
PICKBOYのバトンを実際に使い続けていただいている中で、川本先生は「演奏会後、指揮棒のことを尋ねられる機会が増えた」と話してくださいました。
ご自身が現場で使うことで、他の指揮者や若手演奏家にとっての新たな選択肢となり、PICKBOYの魅力が広がっていることに深く感謝しています。
プロフィール
川本貢司(かわもと こうじ)
島根県生まれ。東京芸術大学音楽学部指揮科を卒業。在学中に指揮法を若杉弘、小田野宏之、遠藤雅古、フランシス・トラヴィス、マスタークラスにおいてヴァレリー・ゲルギエフ、セルジュ・チェリビダッケの各氏に師事。また、渡米後にミシガン大学名誉教授であるグスタフ・マイヤー氏の下で研鑽を積む。そして、生涯の師と仰ぐシャルル・デュトワ氏からは世界各地で直々に薫陶を授かり「音の魔術師」の神髄を会得する。
第10回東京国際指揮者コンクール(旧東京国際音楽コンクール指揮部門)に22歳で入賞。第59回「プラハの春」国際音楽コンクール指揮部門において第3位を獲得。
1995年、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団を指揮してデビューを飾る。その後、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、京都市交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団等、各地のオーケストラと共演を重ねる。
2001年より活動の拠点をドイツに移し、国際的な指揮活動を展開。ドイツ・フォアポンメルン歌劇場第一専属指揮者、北東ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ピルゼン放送交響楽団音楽監督を歴任。2021年に西安交響楽団名誉客演指揮者に就任。
これまでにスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ放送交響楽団など東欧の名門オーケストラを筆頭に、チューリンゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ヴュルツブルク・マインフランケン歌劇場、スロヴァキア放送交響楽団、オンタリオ・フィルハーモニック、クラスノヤルスク交響楽団、ウクライナ国立ドニプロペトロフスク・フィルハーモニー管弦楽団、イスタンブール国立交響楽団、スペイン・マラガ交響楽団、チリ・コンセプシオン交響楽団、ヨハネスブルク・フィルハーモニック管弦楽団、王立バンコク交響楽団、深圳交響楽団、西安交響楽団、青島交響楽団、貴陽交響楽団など、欧州、北米、南米、ロシア、アフリカ、アジアの50以上のオーケストラに客演を続け、今後も定期公演に登壇することが予定されている。
公式ウェブサイト
川本先生をもっと知る
指揮棒の選び方や実演について、川本先生による解説コンテンツを公開しています。
※ 本ページは、PICKBOYバトンをご愛用いただいている川本貢司先生へのヒアリングおよび掲載許諾をもとに構成しています。